先日、読者様からご質問を頂きました。楽天カードの種類と区別についてです。
ご質問内容
ずっと疑問に思っているのですが、 楽天カードと楽天銀行カードは同時に持てないと公式にも書いてあるため、私は楽天銀行開設時に楽天カードから銀行カードへ移行手続きをしたのですが、ポイントアップ対象には同時に2つ書いてありますよね。 例えばマクドナルドで楽天のカード持ってますか?と言われて銀行カードを出すと、それはポイントお付けできないと言われますし、どういうことだろうとずっと疑問に思っているんです。 いろいろ調べてもわからないのでもしお時間ありましたらご教示ください。
一般的に「楽天カード」という言葉がよく使われますが、クレジットカードである「楽天カード」にもたくさんの種類がありますし、実はクレジットカードではなく「楽天ポイントカード」のことを、間違って「楽天カード」と呼んだりする場合もあります。
また、楽天銀行カードでの「楽天スーパーポイントの付与」には、「楽天会員リンク登録」への登録が必要になったりします。
今回は、楽天カードの種類について整理してみます。
楽天が発行しているカードの種類は実に多い
発行しているカードの種類が多いので、ユーザからすると混乱してしまいますよね。
「あれ、自分が持っているこの楽天のカードって、どんな機能が使えるんだっけ?」
「え?! このカードで、楽天ポイントを貯められるの?!」
など、今まで気づかなかった機能もあるかもしれません。
まずは、カードが持つ「機能」を整理してみる。大きく分けて機能は5つ
まず、楽天が発行しているカードについて、「機能」の点から分類してみます。機能の観点から考えると、わかりやすいからです。
大きく分けて、5つの機能があります。
① 楽天Edy機能
楽天Edyとは、楽天が展開する電子マネーです。今やコンビニ、スーパー、書店など、さまざまな店舗で利用できます。
この楽天Edyという電子マネーを使える機能が、「楽天Edy機能」です。
② 楽天ポイント機能
楽天Edyと似ていますが、異なります。
楽天ポイント(正確には、楽天スーパーポイント)とは、楽天Edy、楽天カードで買い物したときに獲得できるポイントです。通常、100円の買い物で1ポイントを獲得できます。
そして、獲得したポイントは、1ポイント=1円 で利用できます。
その楽天ポイントを貯めたり、使ったりできる機能が、「楽天ポイント機能」です。
③ 楽天銀行キャッシュカード機能
これはわかりやすいですね。
楽天銀行の口座を開設した人が、楽天銀行から現金を引き落としたり、預け入れしたりする際に、利用するキャッシュカード機能です。
他の銀行と変わらないものです。
④ 楽天銀行デビットカード機能
ちょっと聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれません、デビットカード。
クレジットカードと同じくキャッシュレスのサービスですが、違いが1つあります。それは、クレジットカードは後払いですが、デビットカードは使ったその場で口座からお引き落としされます。
使い方は、クレジットカードとほぼ同じです。しかし、デビットカードの場合は、使った時に、即時で銀行口座から引落されます。クレジットカードは、後払いのため、一括で「毎月25日に支払い」などの形になります。
楽天銀行も、そのようなデビットカード機能を持ったカードを発行しています。
⑤ クレジットカード機能
クレジットカードは、皆さんよくご存じだと思います。④でも説明しましたが、キャッシュレスで支払いが可能で、支払いは後払いになります。楽天からも発行されています。
5つの機能の組み合わせにより、さまざまな種類のカードが存在
楽天が発行しているカードは、説明した5つの機能の組み合わせ、あるいは単体の機能からできています。
いくつか代表的なものを紹介したいと思います。
Edy-楽天ポイントカード
「① 楽天Edy」と「➁ 楽天ポイント機能」を併せ持ったカードですね。クレジットカード機能などはありません。
デビッド機能付キャッシュカード
「③ 楽天銀行キャッシュカード機能」と「④ 楽天銀行デビットカード機能」を併せ持ったカードですね。楽天Edy、楽天ポイントは使えません。
ちなみに、私は持っています。デビットカードとして、よく使っています。
私は、基本的にキャッシュレスの生活を目指しているので、デビットカード等を使って、キャッシュカードで現金引き出しなどは、ほとんど行いません。
楽天カード
CMでおなじみの楽天カードですね。
楽天カードは、「➁ 楽天ポイント機能」と「⑤ クレジットカード機能」の組み合わせが基本です。オプション設定で、「① 楽天Edy機能」を追加することができます。
私も、持っています。楽天Edy機能も追加して、よく利用しています。
楽天銀行カード
ご質問者様がお持ちのカードですね。
この楽天銀行カードは、「楽天キャッシュカード」+「楽天カード」なので、機能としては、「➁ 楽天ポイント機能」、「③ 楽天銀行キャッシュカード機能」、「⑤ クレジットカード機能」を併せ持ったカードということになります。「① 楽天Edy機能」は、オプション設定次第ということになります。
どんな機能がついているか確認する方法
実は、自分が持っているカードにどんな機能がついているのか、簡単に確認する方法があります。それは、カードについているマークを確認することです。
これらは、右上に「楽天ポイント」のマークしかないので、「➁ 楽天ポイント機能」しか持たないカードです。
これらは、右上に「楽天ポイント」、右下に「楽天Edy」のマークがあります。なので、これら2つの機能を持ったカードになります。
これは、楽天カード(クレジットカード)になりますが、やはり右上に「楽天ポイント」と「楽天Edy」のマークがあります。これらは、クレジットカードの機能に、さらに「楽天ポイント」と「楽天Edy」の機能がついたカードということになります。
おわりに
ご質問者様へ私ができるアドバイスとしては、「楽天会員リンク登録」への登録が完了しているか、確認してみるのが良いと思います。
楽天銀行カードの商品説明の中にも、「楽天スーパーポイントの付与には、「楽天会員リンク登録」への登録が完了していることが必要となります」という注意書きがあります。
上述の通り、楽天銀行カードには、楽天カードの機能が付いています。そして、楽天カードには、楽天ポイント機能が付いていると思いますので、「楽天会員リンク登録」への登録が完了していない可能性があります。
あとは、念のため、お持ちのカードを確認して、楽天ポイントのマークがついているか、確認されるのが良いと思います。