たこ吉の「資産1億円を目指す」ブログ

30代のフツーのサラリーマン。資産1億円を目指して資産を増やし中です。

【分析してみた】楽天証券・買付手数料無料の米国ETFのシリーズの相関係数を調べてみた

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新型コロナウイルス の影響で、自宅待機中が続いていることもあって、

Pythonを使って、
・個別銘柄やETFの分析
・資産運用の上で、最適なポートフォリオの検討
をしたいと思い、いろいろとPythonをいじくっている日々です。

今回は、

楽天証券の買付手数料無料のETFを使って、
最適なポートフォリオを組むとき、
どのETFを組み合わせれば良いか? 

 という問いを考えてみました。

 

それを考える上で、それぞれのETFの相関係数を把握してみようと思います。

 

・楽天証券で、海外ETFの購入を考えている人
・手数料安く、資産運用を行いたい人
・Pythonに興味がある人

などに参考になれば嬉しいです!

楽天証券では、9つの米国ETFの買付手数料が無料になりました

楽天証券では、2020年1月6日から、9銘柄の米国上場ETFの買付手数料が無料になりました。

米国上場ETFへの投資を応援するため、2020年1月6日(月)現地約定分より、米国上場ETF9銘柄の買付手数料を完全無料化しました。

詳しくは、以下のHPをご覧ください↓

www.rakuten-sec.co.jp

 

買付手数料が無料になる米国ETFは、この9銘柄!

 気になる9銘柄はこちら↓

コード 銘柄名 取引所 経費率 投資テーマ
VT バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF NYSE Arca 0.09% 米国を含む全世界の先進国株式市場及び新興国市場へ幅広く投資
VOO バンガード・S&P 500 ETF NYSE Arca 0.03% 主に米国大型株を投資対象とする、S&P500 指数に連動
VTI バンガード・トータル・ストック・マーケットETF NYSE Arca 0.03% 大型株から中小型株まで米国株式市場の投資可能銘柄ほぼ100%に投資
SPY SPDR S&P 500 ETF NYSE Arca 0.09% 米国初のETFでS&P500 指数に連動
RWR SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF NYSE Arca 0.25% USセレクトREIT指数に連動し、商業用不動産等のREITに投資
GLDM SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト NYSE Arca 0.18% 現物の金地金に裏付けられており、小口から金への投資が可能
GDAT GS データイノベーションETF NYSE Arca 0.50% 人工知能、ビッグデータ、IoT、データインフラなどのデータイノベーションに関連する企業へ投資
GDNA GS ヘルスケアイノベーションETF NYSE Arca 0.50% 高精度医療、ロボット支援手術、ゲノミクスなどのヘルスケアイノベーションに関連する企業へ投資
GFIN GS 金融イノベーションETF NYSE Arca 0.50% フィンテック、ブロックチェーン、資産運用改革などの金融イノベーションのテーマに関連する企業へ投資

 

最近人気の米国株式市場を対象とした、VTI、VOO、SPYなどが入っているのは、本当に嬉しいですね。

これら米国株式市場を対象としたETFを、投資の中心にするのは、王道中の王道ですね。

米国株に集中させるか、米国株式以外にも投資対象を広げて、VTを投資の中心にするかは、「好み」の問題でしょう。

VTI、VOO、SPY、またはVTを投資の中心にするのは、わかった。

 

それでは、次の問いとして、

「次に、投資すべきETFはなにか?」

「リスク分散させて投資するには、次の軸はなにか?」

といったところでしょうか。 

 

そこで、9つの銘柄の相関係数を調べてみました。

  • 相関係数が大きい(1に近い) → VTI、VOO、SPY、またはVTと似た値動きをするため、リスク分散にならない。
  • 相関係数が小さい(0に近い) → VTI、VOO、SPY、またはVTと関係性は低く、リスク分散という観点で有効そう。

 という判断材料になりそうです。

 

Pythonで、データ解析をして相関係数を調べてみた

というわけで、Pythonでデータ分析してみました。

Yahoo Finance からデータを抽出して、相関係数を計算してみました。抽出した期間は、10年間。日毎の終値のデータを抽出して、その値動きの相関関係を調べてみました。

結果がこちら↓

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【分析結果①】 VOO、VTI、SPY と VT は強い相関関係。

これは、ある程度、予想通りの結果。

VOO、VTI、SPYは、投資対象がほぼ同じであるため、相関関係は強い。まあ、当たり前。

VTと「VTI、VOO、SPY」の相関関係も強い。米国株式市場の大きさを考えると、VTの投資対象も米国株式が大きく占める状況を踏まえると、これも予想通り。

 

【分析結果②】 GLDM(金)と「VTI、VOO、SPY」は、弱い相関

これも、ある程度、想定どおり。

株式と逆の値動きをするゴールドは、「株式だけに集中投資するのは、ちょっと怖い。株式以外にも分散投資したい」という人には、うってつけの投資先と言える。

米国総合債券ETF(AGG、BNDなど)も、買付手数料無料であれば、分散投資の候補になるが、残念ながら買付手数料無料の対象ではない。

分散投資先の有力候補は、GLDM(金)だ。

 

【分析結果③】 あえて業種別外国株式ETFに投資するなら GDNA か?!

あえて、業種別の外国株式ETFを購入して分散投資を目指すなら、GDNAになるだろうか。

VOO、VTI、SPY、VTとの相関係数は、0.6~0.79 に収まる。

相関関係は強いと言えるが、VOOとVTの2つに分散投資よりは、もう少し「エッジの効いた」特徴のある投資方法か。

 

おわりに

本当に、個人投資家が「長期・積立・分散投資」を行う環境は、素晴らしくなる一方ですね。

今回、紹介した楽天証券の素晴らしい商品を軸に投資方針を組み立てるのは、王道中の王道です。その中で、どのようなポートフォリオを組むと良いのか。みなさんの投資方針の検討のお役に立てれば幸いです。

これからも、Pythonを使って、資産運用の最適化について、いろいろ分析していきたいと思います。