S&P500 という米国の代表的な株価指数があります。あのウォーレン・バフェット氏が評価している経済指標としても有名です。
そんな S&P500 に連動する投資信託は、実はそんなに多くはありません。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、運用コストが0.1728%と低コスト
今までは 「iFree S&P500 インデックス」という大和証券の投資信託がメインでした。しかし、2018年7月からeMAXIS Slimシリーズからも S&P500 に連動する投資信託が登場しました。「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。
ベンチマークする指標が同じであれば、当然、運用コストの低い投資信託の方が優れたパフォーマンスを期待できます。インデックスファンド投資において、運用コストは非常に重要です。
その運用コストが、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の方がより低く設定されています。
- iFree S&P500 インデックス:0.243%
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):0.1728%
その差は、たった0.07%ですが、インデックスファンド投資における、この差はなかなか無視できないものです。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が登場した時には、当然、純資産では「iFree S&P500 インデックス」の方が多かったですが、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がその純資産を上回るのは時間の問題だと思っていました。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の純資産が、「iFree S&P500 インデックス」を上回った
先日、楽天証券のホームページを覗いていたら、ついに 「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の純資産が 「iFree S&P500 インデックス」 を上回っていました。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、2018年7月の登場からたった4ヶ月ほどで70億円の資金を集めました。
一方、「iFree S&P500 インデックス」は、2017年8月に 設定されています。1年3ヶ月で65億円を集めました。「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が、いかに速いスピードで資金を集めたかが分かると思います。これは投資家から「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の方が優れた投資信託である、と判断されたと言って良いと思います。
元々 S&P500という指標は信頼があり、非常に人気があるものでした。なのでベンチマーク先としては申し分ありません。後はコストの勝負になってきます。そのコスト勝負に勝った「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が、今後しばらくはS&P500をベンチマークする投資信託としては一番人気を誇ることでしょう。
eMAXIS Slimシリーズと楽天バンガードシリーズの2強時代か
これから米国株式市場に投資したい人にとっては、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は非常に良い商品と言えると思います。楽天VTI と並んで、 米国株式市場に投資する投資信託としては2強と言ってよいでしょう。
改めてeMAXIS Slimシリーズの低コスト戦略には非常に驚かされます。このような商品が手軽に購入できるようになり、個人投資家にとっては本当に良い環境だと思います。投資初心者や、商品選びにあれこれ選びたくない人は、eMAXIS Slimシリーズを選んでおけば、まず問題ないと思います。
日本株式市場や日本国債あるいは新興国株式市場など様々な商品があります。バランス型の商品もあります。自分の好みに合った商品を選んで投資しておけば、コストという観点では、まず問題ないと思います。シリーズ全体を通して、この低コストは非常に魅力的です。
おわりに
私も今までいろいろな商品に投資してきましたが、楽天バンガードシリーズとeMAXIS Slimシリーズへの投資に集約させようかと色々と考えてしまいます。
証券会社の間で競争して個人投資家にとって良い商品がどんどん出てきて欲しいですね。