現在、私の投資の中心は、投資信託とロボアドバイザーです。日本株銘柄も少し保有していますが、投資額としてはそこまで大きくなりません。
投資信託に投資する上では、「信託報酬」と呼ばれる手数料が発生します。
信託報酬とは、投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間はずっと投資家が支払い続ける費用のことを言います。
私が主に投資しているインデックスファンドと呼ばれる投資信託は、低信託報酬が進み、ほとんどが0.50%を切り、安いものでは、0.11%ほどのものもあります。
一方で、我々のような個人投資家に代わり、投資のプロであるファンドマネージャーが積極的に資産運用を行い、市場平均(=インデックスファンド)よりも高いパフォーマンスを目指すのが、アクティブファンド。ファンドマネージャーのコストがかさみ、信託報酬は高くなります。1.0%を超えるものが多いです。
そんな信託報酬ですが、最近は信託報酬に対する「感覚」が変わってきました。
具体的に言うと、「信託報酬 1%」が、ものすごく高く感じるようになってきました。
理由は、いくつかあると思うのですが、
- 低信託報酬のインデックスファンドが増えてきた
- 自分の運用資金が増えてきて、手数料のインパクトも大きくなってきた
- 高い信託報酬を払っても、低信託報酬のインデックスファンドとパフォーマンスが変わらない
ことが大きいと思います。
低信託報酬のインデックスファンドが増えてきた
2018年に、つみたてNISAが登場してから、本当に良い投資信託が増えました。手数料が安いインデックスファンドが増えました。さらに、楽天バンガード・シリーズなどの使い勝手の良い商品も誕生しました。
つみたてNISAの対象商品であるインデックスファンドのほとんどが、手数料は0.50%以下で、安いものだと0.11%ほどです。
楽天証券が取り扱う「つみたてNISA商品」を、信託報酬の観点でながめてみます。
まずは、信託報酬が高い順で見てみます。
もっとも高いもので、0.648%となっています。eMAXISシリーズは、現在は、もっと手数料が安い「eMAXIS Slimシリーズ」が出ています。
次は、信託報酬が安い順に見てみます。
インデックスファンドとして、人気の商品が並びます。これらは「信託報酬」であり、実際には、その他のコストも上乗せされる商品もあります。それでも0.20%前後という安さです。
本当に、安くて良いインデックスファンドを購入できる環境になったと思います。
運用資金が増えると、手数料の影響も大きくなる
私自身、貯金から投資にシフトさせてきて、投資運用額も増えてきています。
何千万円も投資しているわけではないので、運用額としては決して多くはないですが、少ない金額でもなくなってきました。たかが1%と言えども、長期で見るとバカになりません。手数料、コストは、安いにこしたことがありません。
高い信託報酬を払っても、「市場平均」に勝てる確率は低い
これは、投資本として名著である「ウォール街のランダム・ウォーカー」の中でも言われています。
市場平均以上のパフォーマンスを目指すアクティブファンドのほとんどは、実際には市場平均に勝てないと主張しています。
実際の投資信託商品をながめてみても、アクティブファンドの中で、高い信託報酬に見合うパフォーマンスを出しているのは、ひふみ投信くらいでしょうか。他の多くのアクティブファンドは、埋没しています。
楽天バンガードシリーズ、eMAXIS Slimeシリーズ、iFree S&P500インデックスなど、素晴らしいインデックスファンドが増えてきている中、わざわざ1%以上の高い信託報酬を払うことに疑問を抱きます。
つみたてNISAの対象ファンドを中心に、低コストのインデックスファンドへの投資が合理的だと思います。