先日、投資信託の信託報酬について記事を書きました。信託報酬や手数料に1%を支払くことに、疑問と抵抗を感じるようになりました。
そんな中、改めて「eMAXIS Slimシリーズ」の手数料の安さに驚かされます。
eMAXIS Slimシリーズの低コストは群を抜いている
低コストのファンドと言えば、インデックスファンドですが、中でもeMAXIS Slimシリーズの低コストは群を抜いています。
「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」と宣言しているだけあって、すぐに競合商品の低コストに追従してきます。2018年4月30日時点の手数料は以下の通り。
比較的、手数料が高めに設定されがちなバランス型や新興国株式のファンドも、手数料0.20%以下となっています。これは、驚異的ですね。個人投資家からすると嬉しい限りですし、今後も業界最低水準の運用コストを目指すと宣言してくれているので、運用コストについて、あれこれ悩むことが少なく、安心感もあります。
eMAXIS Slimシリーズの中でも、人気の出ないものは当然、純資産額が増えていかず、ファンドとしての成長が期待できないものもあるかもしれません。
しかし、eMAXIS Slimシリーズの中でも、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」に投資しておけば、まず負けることはないような気がします。投資対象が良い、そして、運用コスト(手数料)がめちゃくちゃ低いからです。
「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は、日本を除く先進国の株式市場に投資するファンド
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、「MSCI コクサイ インデックス」をベンチマークした商品です。
MSCI コクサイ インデックスとは?
MSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が提供する、日本を除く先進国22カ国の株式を対象とした指数です。
具体的な対象国としては、米国が50%以上を占めています。その他、フランス、イギリス、ドイツなどの西欧先進国、カナダなどが続きます。
株銘柄としては、大型株~中型株を対象としていて小型株は含まれません。
1986年3月31日に算出が開始されてから約30年の歴史があります。そのため、多くの投資家から、「日本を除く先進国株式投資」のベンチマークとして度々使われています。
信託報酬が「0.1095% (税抜き)」と、圧倒的に安い
MSCI コクサイ インデックスをベンチマークする投資信託はたくさんありますが、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」が圧倒的に低コストです。
MSCI コクサイインデックスをベンチマークとする投資信託のリストですが、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスがいかに低コストかわかると思います。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.1095% |
---|---|
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.189% |
iFree 外国株式インデックス | 0.19% |
i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード) | 0.19% |
たわらノーロード 先進国株式 | 0.2% |
Smart-i 先進国株式インデックス | 0.2% |
つみたて先進国株式 | 0.2% |
iシェアーズ 先進国株式インデックス・ファンド | 0.375% |
「MSCI コクサイ インデックス」をベンチマークした投資信託を1つ選ぶとすると、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」以外ありえないでしょう。迷わず、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスで良いと思います。
iDeCoで積み立てる場合は、取り扱い証券会社が限られるため注意が必要
そんな素晴らしい商品ですが、取り扱いが限られているという一面もあります。
つみたてNISAでは、SBI証券、楽天証券、マネックス証券のネット証券大手3社は取り扱いがあります。その他の証券会社でもおおよそ取り扱いがあります。
しかし、iDeCoとなると、取り扱っている証券会社が限られてしまうので注意が必要です。上記の3大ネット証券の中では、マネックス証券だけが取り扱っています。その他だと、松井証券も取り扱いがあります。
おわりに
人気の「MSCI コクサイ インデックス」をベンチマークする投資信託を1つ選ぶなら、圧倒的な低コストの「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」、一択でしょう。
楽天VTとの好みが分かれるところですが、長期積立投資を行う場合、まず負けることはないだろう、勝率が高いファンドの1つであることは間違いないでしょう。
<参考>