こんにちは、たこ吉です。
先日、とあるニュースが目に止まりました。
「投資を始めるタイミングは今だ」
という論調で書かれており、個人的に共感するところがありました。
そのニュースの主張は、
“今は低金利で、インフレ率が高くなってきている時代なので、銀行に預けているだけでは損をする”
というものです。
自分なりに咀嚼して整理してみます。
新潟貯蓄銀行(現第四銀行)の100年定期預金の話
2015年の話ですが、
新潟の銀行が大正時代に販売した100年定期預金の満期が訪れた、
というニュースがありました。
定期預金の内容は「年利6%」というものでした。
この数字だけを見ると、
「100年間の複利の効果を考えると、満期のときはいったいいくらになっていたんだ?!」
と期待と興味をそそられる内容です。
複利を計算すると339倍だとか。100万円が3億円です。
とんでもないですね。。
恐るべし複利効果。。。
と言いたいところですが、
実は、話はそんなにうまく行きません。
実際には、
「スズメの涙」ほどの利益しかなかったそうです。
その理由は、、、?!
というと「インフレ」のせいでした。
インフレと定期預金の関係とは?
まずは、基本から。
インフレとデフレについて整理してみます。
インフレとは
インフレーションの略です。
一言で言うと、「物価が上がること」です。
モノの値段が全体的に上がり、お金の価値が下がることです。
デフレとは
一方、デフレとは、デフレーションの略で、インフレの逆の現象です。
つまり、物の値段が下がり、お金の価値が上がります。
このインフレとデフレが、先ほどの新潟貯蓄銀行の話とどのように影響するのでしょうか?
「インフレとデフレ」と「銀行預金の金利」の関係
例えば、デフレのとき。
物価が下がっているときのことを考えてみましょう。
このときに、仮に、銀行の金利が高かったとしましょう。
(実際には、そうなりませんが…)。
100万円を銀行に預けたら1年後には101万円など、100万円以上になっているとします。
一方で物価は下がっているので、100万円で買えていたものが、1年後には99万円になります。
そうなると、銀行に預けていたほうが「おトク」という状態になります。
お金の価値が上がっているので、
何か「もの」を買って所有しているよりも、
「お金」として保有していたほうが、価値がある状態です。
逆に、インフレのとき。
100万円を銀行に預けて1年後には101万円になるのだけど、インフレのときは物価も上がります。
仮に、100万円のものが1年後に102万円になったとします。
このような場合、100万円を銀行に預けていても1年後には101万円までにはなるんだけど、世の中ではインフレが起きていて102万円まで物価が上がっています。
こうなると、同じ100万円でも、銀行に預けていたら「損をする」ということになります。
お金の価値が下がっているので、「お金」として保有しているようよりも、何か別の「もの」を買った方が価値があるという状態です。
つまり、
インフレ率(どれくらい物価が上昇しているか)と
金利(銀行に預けているとどれくらいお金が増えるか)の関係性によっては、
銀行にお金を預けることが損になることがありえるのです。
「預金だけ」ではリスクになる時代
そこで気になるのが、今はどうなのよ?!ということ。
今の「インフレ率と金利の関係性」はどうなっているのでしょうか?
現在の「インフレ/デフレ」と「銀行預金の金利」の関係を見てみましょう。
今は、金利よりもインフレ率の方が高い時代
結論としては、
今は銀行預金の金利よりもインフレ率のほうが高いです。
つまり、銀行に預けていると損をする時代になります。
(引用:NewsPicks、マネックス証券)
これを受けて、冒頭の
「銀行に預けていれば損をするリスクがあるので、今から投資をしませんか?!」
という主張につながります。
私も、いろいろと考えたり、調べたりする中で、
「銀行だけにお金を預けておくのはリスクだよな…」
と思うようになり、
今までメガバンクにだけ預けていたお金を分散投資するようになりました。
おわりに
「お金は銀行に預けるもの」という感覚が、当たり前のように頭に刷り込まれていますね。
自分もまだまだ資産運用の勉強中なので、いろんな知識をつけて、失敗を含めた経験を積んで、少しずつ資産を増やしていきたいですね。