先日、おもしろいニュースがありました。
「天才」と「秀才」と「凡人」の違いを説明しながら、「大企業(=大組織)の中では、誰よりも想像的な天才が凡人によって殺されてしまうことが少なくない」と主張しています。
「天才」は、いろんなものに興味がない
私の会社にも、周りから「天才」と呼ばれる人がいます。30代の男性なのですが、いわゆる技術系の専門職です。
私の目から見たその人の特徴は、
- 人が思いつかないようなアイデアを出してきたり、
- 独特な言葉遣いや表現をしたり、
- 一人で作業や考えごとをしていることが多く独特な雰囲気&世界観がある
というものです。
とにかく、真似したくても真似できない感じです。
私も、仕事で関わるので、ときどき話すのですが、先日ちょっと深めの話をしました。そうしたところ、とても興味深いものでして、さらに、冒頭のニュースの内容ともかぶるものがありました。
それは、天才と呼ばれる人は、いろんなものに興味&関心がない、ということです。
例えば、
- 他人からの評価
- 会社からの評価
- 興味がない&感心がないことは忘れる
- 理解されなくても気にしない
などです。
他人や会社からの評価を気にしない
自分の独創的な考えや、常識にとらわれない考え方を、何よりも重視しているので、周りからの評価を本当に気にしていません。昇進とかもあまり気にしていない感じです。(本当のところはわかりませんが…)
とにかく自分の考えやアイデアを膨らますこと、実現させることに興味があり、他のことには興味がありません。
ライバルに勝とうとか、負けたくないとか、打ち負かしてやろうとか、妬みやひがみなど、凡人や秀才だとつい考えてしまいそうなことには全く関心がないようです。
冒頭のニュースの中でも、天才と秀才の関係を言い表してるのですが、実に的確だと思いました。
- 天才は、秀才に興味がない
- 秀才は、天才に妬みと憧れの相反する感情
まさにこんな感じです。天才の人は、周りの人に興味がないように見受けられます。
興味がない&感心がないことは忘れる
そして、天才の人は、自分の興味がないこと&関心がないことは、本当にすぐに忘れてしまうようです。
私も、仕事に関わることで、天才タイプの人に、
「1~2か月前にお客さんから問い合わせがあった〇〇の件なんですが、、、」
と話をしても、その人は、
「え?! なんだっけ、それ? そんなのあった?!」
という感じなのです。
こちらが、いろいろ話をして情報を与えると、思い出してくれるのですが、
「あーー、あの件か。興味がなかったから、頭に入れていなかったよー(笑)」
という感じです。
他のメンバーとしては、結構、大事な案件で、いろいろ調べたり、関係者とも話をしたりしたのですが、天才タイプのその人からは、「自分にとって興味がないもの」だったらしく、無意識なのか意識てきなのかわかりませんが、頭の中から忘れ去られていたようです。
私は、心の中では、「あー天才タイプだから、興味がないことは忘れちゃうのかなーー」なんて思っていました。会社では、凡人が大多数を占めて、一部の秀才タイプが上の立場に立って会社を運営していることが多いと思うのですが、そのような凡人&秀才の集まりの中では、天才のこのような「うっかり忘れてしまう」という行動は、非難されてしまう対象です。実際に、他の同僚は、「おいおい、大丈夫かよ…?!」という感じで、笑いと怒りが入り混じった声を挙げていました。
人を評価する「軸」の違いによって、コミュニケーションのずれが生じる
人は、自分の中で「モノサシ」を持っていて、その「モノサシ」で人のことを評価します。