「今日の株価は何円だろう?」
「今日の日経平均株価は上がったかな?」
「自分が保有している銘柄の株価は下がったかな?上がったかな?」
「いつも株価が気になって携帯が手放せない......」
「この株を買おうと思っているけど、いつ買えばよいかな?」
「もう少し安くなりそうだから来週まで買うタイミングを伸ばそうかな......」
こんなことを考えたことがある人は、たくさんいると思います。
投資をする上で色々なことが重要です。ファンダメンタルズ分析、テクニカル分析などの分析手法もあります。
株価の値動きを推測して、適切な売買タイミングを見計らう。誰しもが、「安いときに買って、高く売りたい」と考えるもの。
しかし、投資のパフォーマンスを左右する最も重要な要素は、意外にも、株価の推移を正しく予測することや、売買タイミングを適切に推測することではありません。
最も重要なことは、ポートフォリオです。
まずは、自分に合ったポートフォリオを見つけよう
ポートフォリオとは、保有している株式や債券などの銘柄(有価証券)群や保有資産の組み合わせのことです。この組み合わせの割合が、投資の成功・失敗の鍵を握っているのです。
一般的に、株式は値動きが激しくリスクの高い資産だと言われています。一方、債券は、株価ほどの値動きが激しくなくリスクの低い資産だと言われています。その他にはリートという不動産資産もありますが、大きな軸は株式と債権と言っていいでしょう。この株式と債券の比率こそが重要です。
以前このポートフォリオ比率について考察した記事を書きましたので、そちらもご覧ください。
ポートフォリオの割合ポートフォリオを検討する上で重要になってくるのは、年齢です。もう少し詳しく言うと、投資を続けられる期間です。
仮に、あなたが現在30歳だとしても40歳、50歳と長期にわたって投資するつもりがないならば、いくら30歳といえども若いとは言えません。投資を続けられる期間が短いからです。
長期積立投資をする上で、成功確率を上げる方法の一つとして、市場に長く居続けることが挙げられます。
ちょっと利益が出たから保有銘柄を全て売却して市場から撤退する、あるいは、利益が十分出たから利益確定して市場から退出する。
このような行動をとるよりも、市場に長く居続けて、コツコツと長期積立投資を行うほうが成功する確率が高いです。
長期間地上に居続けるためには、当然 年齢が若い方が有利です。仮に60才まで投資するとして、現在20歳の人は残り40年間も投資でき、逆に、現在50歳の人は残り10年間しか投資できません。
あくまで一般論、確率論ですが、長期間投資し続ける人のほうが投資で勝つ確率は圧倒的に高いです。したがって、若い人はリスクを取ったポートフォリオを組めるということです。具体的には、株主市場の割合を増やしたほうがいいということになります。保有資産の80%ほどを株式市場に投資しても良いでしょう。人によっては、100%株主市場に投資する人もいるでしょう。
一方、60歳に近い人達は、残りの投資期間も短く、「今まで運用してきた資産をどのようにして使っていくか」や「資産を増やすことよりも減らしたくない」というマインドの方が強くなります。
そうなってくると、リスクの高い株式市場よりもリスクの低い安定資産である債権などの比率を高めると良いでしょう。株式市場と債券市場の比率は50:50、あるいは70:30くらいでしょうか。
次に重要なのは、リバランス
次に重要なことは、一度決めたポートフォリオの比率を維持することです。
仮に、「株式市場70%、債券市場30%」とポートフォリオ配分を決めて、資産運用を始めても、時間が経つにつれ評価額の変化が出てきます。その結果、当初のポートフォリオ比率が変わってきます。そうなってくると、当初決めたポートフォリオの比率(この場合だと、株式市場70%、債券市場30%)に変えることが必要になってきます。
いわゆるリバランスです。そんな大事なリバランスですが、意外と面倒臭いです。。。
そのめんどくささを解消してくれるのが、バランス型投資信託であったり、ウェルスナビなどのロボアドバイザーのサービスです。
これらを利用することで、めんどくさいリバランスを自動でやってくれます。文字通りほったらかしで OK です。
なぜリバランスが重要かと言うと、繰り返しになりますが、投資の成功失敗を決める上で最も重要な要素はポートフォリオ比率だからです。
定期的に自分の資産を見直しポートフォリオを修正していくことが投資をする上で重要です。