たこ吉の「資産1億円を目指す」ブログ

30代のフツーのサラリーマン。資産1億円を目指して資産を増やし中です。

ロボアドバイザー「THEO」の預かり資産が500億円を突破。ウェルスナビとの比較で感じること。

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お金のデザインは、2019年10月31日時点で、ロボアドバイザー「THEO」の預かり資産が500億円、口座数が10万件を突破したと発表しました。

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「THEO」は、2016年2月にサービスを開始し、ウェルスナビと並び、ロドアドバイザーの先駆け的な存在です。私も細々とですが、THEOに投資をしています。資産運用の主軸にはしていませんが、興味本位で少額を投資しています。

ライバルであるウェルスナビは、ほぼ同時期に預かり資産1,800億円を突破しており、投資家の支持は、ウェルスナビに集まっていると言って良いでしょう。

prtimes.jp

ウェルスナビは、2016年7月ごろからサービスを本格開始していますので、ウェルスナビのほうが後発です。それにも関わらず、ウェルスナビのほうが資産は3倍以上も多くなっています。その理由としては、やはりシンプルさがあると思います。

 

THEOは超・分散投資、ウェルスナビは少数精鋭投資

THEOとウェルスナビの違いとしては、投資先の数が挙げられます。

どちらもETFを中心に分散投資をしている点では共通しているのですが、分散投資のレベルが違います。

THEOは、とにかくたくさんのETFに投資しています。全部で15個くらいのETFに投資しています。売買の頻度も高いように思います。

一方、ウェルスナビは、VTI、VWOといった超メジャーETFを軸に、非常にシンプルな分散投資となっています。全部で6つのETFにしか投資していません。厳選したETFに対して、少数精鋭の投資を行っています。このシンプルさが、投資家にウケているのは、想像できます。ただ、ちょっと投資をかじった人にとっては、やろうと思えば真似できるポートフォリオなので、わざわざウェルスナビに投資をするのか、という点はきになりますね。手数料が1%というのも、やはり心理的なハードルが高いように思います。

 

口座数から読み解く2社の違い

預かり資産では、3~4倍近く差がありましたが、口座数を比較してみると、

  • THEO:10万件突破
  • ウェルスナビ:24万件突破

と、2.4倍となっています。

このことから、ウェルスナビのほうが1口座あたりの資産額が多いことがわかります。

これは、当初、ウェルスナビが最少投資額を100万円に設定していたことも影響しているように思います。対して、THEOは最少投資額を10万円に設定していました。

ウェルスナビの方針は、当初はかなり強気というか、目立った戦略だったように思います。この投資経験者をターゲットにした、ちょっとした「高級路線」が、投資初心者にとっては惹かれる要素にもなったのでしょう。

ウェルスナビは、資産を集めることがうまかったような印象を受けます。

ただ、運用実績としては、正直、ウェルスナビもTHEOも大差ないかなー、というのが感覚的な印象です。手数料もほぼ同じですので、投資先の好みかなと思います。

自分ではできない細かな分散投資や度々の売買に魅力を感じるならTHEOでしょうし、信頼のおけるメジャーなETFを軸に、手軽にリバランスも行ってくれることに魅力を感じるならウェルスナビでしょう。個人的には、ウェルスナビのシンプルさが好きですが。

 

今後、ロボアドバイザーが預かり資産を増やすには手数料を下げるべき

当たり前と言えば当たり前ですが、ファンドが資産を増やすために、低コストで高パフォーマンスを出していくことが期待されます。

一方、昨今の米国株式市場を中心とした低コストのインデックスファンドの隆盛を見ると、パフォーマンスなんてほとんど同じでしょう。となると、投資家からすると、ファンド選びの軸は、コストの一点に絞られるように思います。

コストの観点で見ると、ロボアドバイザーは、やはり「高い」と感じざるを得ません。手数料0.1~0.2%で、海外ETFに連動した投資信託を買える時代に、海外ETFへの投資を軸としたロボアドバイザーに対して手数料を1%払うのは、やはり心理的にハードルが高いです。米国のバンガード社の本家VTIなどは、手数料0.04%です。これを軸にしたロボアドバイザーの投資に、手数料1%を支払うのは、ちょっと高いのでは、、、と感じざるを得ません。もちろん、他のETFの手数料はもう少し高いでしょうが、それでも0.1~0.2%でしょう。

個人的には、ウェルスナビやTHEOの手数料を少なくとも0.6%ほどに引き下げてほしいなと思います。0.4%まで下がると、すべての余剰資金をロドアドバイザーに投資してもよいと思えるくらいです。おそらく爆発的に預かり資産が増えるように思います。

今は、インデックスファンドの積立投資のスタイルが広く知られるようになり、個人投資家のコスト意識が厳しくなってきているように思います。リバランスをしてくれるバランス型でも0.1~0.2%が当たり前ですからね。

特に、ウェルスナビは、何百兆円もある個人の銀行預金の牙城を崩そうとしているようなので、これからのウェルスナビの手数料の動きには注目したいですね。ロボアドバイザーの低コスト化は、これからの個人投資家の資産運用の常識が変わるような気がします。