たこ吉の「資産1億円を目指す」ブログ

30代のフツーのサラリーマン。資産1億円を目指して資産を増やし中です。

資産運用の理想的なポートフォリオを考える

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資産運用のパフォーマンスで最も重要なことは、売買のタイミングではなく、ポートフォリオの組み方だと言われています。

資産運用する人の状況も違うでしょうし、何をもって「良い」と判断するかという判断軸も異なるでしょう。しかし、おそらく全員の人が、「自分の資産をなるべく減らさずに、できるだけたくさん増やしたい」という考え(欲)があると思います。さらに、さまざまな市況でも、これを達成したいと欲張ってしまうのが人間です。

いくつかの事例を紹介しながら、理想的なポートフォリオについて考えてみたいと思います。

  

世界を代表する年金基金のポートフォリオ

ノルウェー:政府年金基金

https://www.nbim.no/

運用資金額は、2018年3月時点で約1兆ドル(約109兆円)にもなる、世界第2位の年金基金です。ノルウェー政府が運用しています。世界最大規模のファンドと言ってよいでしょう。

株式 66.6%
債券 30.8%
不動産 2.6%

資産を減らしたくない、という想いは、債券の割合に現れてくると思いますが、ノルウェーの年金基金の場合は債権比率が約30%となっています。残りは、パフォーマンスが期待できる株式がメインですね。債券(安定金融商品)の割合が30%というのは、1つの基準になりえるかもしれません。 

米国:カルパース(カリフォルニア州職員年金基金)

運用資金額は、2018年4月時点で約3,500億ドル(約37兆円)。2017年4月末の時点では、世界7位の規模の年金基金です。

株式 56%
債券 19%
不動産 11%
天然資源・物価連動債 9%
その他 5%

先進的な運用手法で知られ、投資家たちからも注目されているカルパース(CalPERS)ですが、こちらは、ノルウェー年金基金に比べて、株式や債券の比率が低く、その代わりに不動産や天然資源などへの投資を行っています。株式市場とは連動しにくい対象へ、多岐にわたって分散投資している印象を受けます。

昨年2017年11月時点では、強気市場の株式を警戒して債権比率を最大44%に引き上げを検討していたようです。

www.bloomberg.co.jp

結果としては、債権比率を高めなかったようですが、市況を見ながら時にはリバランス、ポートフォリオの見直しを行うことの重要性を気づかせてくれます。

日本:年金積立金管理運用独立行政法人

実は、世界の年金基金の中で、運用額が一番多いのは日本の年金基金です。

管理・運用状況 | 年金積立金管理運用独立行政法人

その額は、162兆6,723億円にもなります(2017年12月末時点)。世界第2位のノルウェー政府が約109兆円ですから、約1.5倍になります。ポートフォリオは以下のようになっています。

国内株式 26.05%
外国株式 25.08%
国内債券 27.67%
外国債券 14.13%
その他 7.06%

 株式比率は約50%、債券比率は42%ほど。日本の年金基金ですので、積極的な海外株式を購入するのは気が引けるかもしれませんね。結果として、他の国(米国など)の株式の保有割合は少なくなっていると思います。しかし、これでも比率を高めてきていると思います。やはり、表立っては言わないですが、日本市場よりも海外市場へ投資した方が、パフォーマンスが期待できるのでしょう。

 

 

ロボアドバイザーが提案するポートフォリオ

次に見てみたいのが、最近流行りのウェルスナビなどのロボアドバイザーのポートフォリオについてです。機関投資家なども活用する投資理論に基づく資産運用方法をのぞいてみたいと思います。

今回は、最も人気のロボアドバイザーであるウェルスナビ について見てみたいと思います。どちらもリスク許容度を1~5から選択できます。 リスク5が、最もリスクを取った運用になります。

 

 

ウェルスナビ

リスク許容度:5

 

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株式 82.0%
債券   5.0%
  8.0%
不動産   5.0%

先進国市場を中心とした株式投資がメインですね。個人的には、米国株と日欧株の比率が1:1なのが、興味深いですね。米国株の方が比率を高くしそうなところです。

あとは、新興国株も15%と比較的高めです。つみたてNISAで新興国株への投資を考えている人はたくさんいらっしゃると思いますが、ロボアドバイザーが提案する最もリスクが取れるポートフォリオでも新興国株の比率は15%だ、というのは1つの示唆になるのではないでしょうか。

 

リスク許容度:4

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株式 73.9%
債券 12.9%
  8.2%
不動産   5.0%

 リスク許容度が4になると、株式と債券の比率が変わってきます。株式が73.9%。株式の中では米国株の比率が最も高くなっていますね。納得ですね。債券も12.9%入れていますね。

 

リスク許容度:3

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株式 60.5%
債券 27.7%
  6.8%
不動産   5.0%

リスク許容度が3になると、いっきに米国債券の割合が高くなります。ノルウェーの年金基金のポートフォリオに非常に似ています。リスク許容度の真ん中ですし、リスクとパフォーマンスの期待のバランスが取れたポートフォリオで、感覚的にも個人投資家が受け入れやすいポートフォリオかもしれませんね。

個人投資家にとって、理想としても良いポートフォリオかもしれません。

 

リスク許容度:2

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株式 43.4%
債券 35.0%
物価連動債 11.6%
  5.0%
不動産   5.0%

 リスク許容度が2になると、債権比率がさらに高まり、物価連動債も出てきます。株式は米国株を中心にしています。米国債券を含めると、62.9%も米国に投資していることになります。やはり、投資先として米国はリスクが低いと考えらえそうです。

 

リスク許容度:1

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株式 25.0%
債券 35.0%
物価連動債 30.0%
  5.0%
不動産   5.0%

 リスク1許容度になると、さらに物価連動債の割合が高くなりますね。米国債と合わせて65%にもなります。株式は、やはり米国株を中心にしています。

 

ウェルスナビは、自分のリスク許容度を決めるだけど、あとはロボアドバイザーが勝手にポートフォリオを組んでくれて、リバランスまでやってくれる優れものです。投資のことであれこれ悩みたくない!という人には本当におススメです。

 

世界のエリート投資家は何を考えているのか: 「黄金のポートフォリオ」のつくり方

この本の中で、世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエーツの運用者レイ・ダリオ氏が、個人投資家向けポートフォリオを公開しています。

 

 

詳細は、本を読んでもらうとして、自分のポートフォリオを見直す良い材料となりました。一読の価値ありだと思います。

いかなる経済状況でも、安心して、そして高いリターンをもたらすポートフォリオを模索していきたいですね。とは言え、個人投資家は、自分自身を過信し過ぎ、期待しすぎずに、運用していくことが大事だと思います。

 

 おわりに

投資をやり始めると、ポートフォリオの組み方とリバランスの重要性を認識せざるを得ないですね。いろんな人や基金のポートフォリオの事例を参考に、自分自身に合った最適なポートフォリオを見つけたいですね。