たこ吉の「資産1億円を目指す」ブログ

30代のフツーのサラリーマン。資産1億円を目指して資産を増やし中です。

WealthNavi (ウェルスナビ) は、どんなETFに投資しているのか?

f:id:simple-money:20180304181659j:plain

ロボアドバイザーとして人気のウェルスナビですが、その投資方法は、世界分散投資になります。具体的には、いくつかのETFを選定して、長期運用しています。

そこで、気になるのが、「ウェルスナビはどのようなETFを選定しているのか?」ということです。

実は、ウェルスナビを活用している人はもちろん、ウェルスナビを利用していない人でも、簡単に知ることができます。

 

ウェルスナビが選定した7つのETF

  • VTI:米国株
  • VEA:日欧株
  • VWO:新興国株
  • AGG:米国国債
  • TIP:物価連動債
  • GLD:金
  • IYR:不動産

の7つです。意外と少なくてシンプルです。

顧客が設定した許容リスクに応じて、これら7つのETFを使って、ウェルスナビが自動でポートフォリオを組んでくれます。

 

 

7つのETFのパフォーマンス

7つのETFには、株式、債券、金、不動産など多様な資産が含まれています。

これらのパフォーマンスを確認するとともに、ウェルスナビの分散投資の実態を見てみたいと思います。

f:id:simple-money:20180509155750p:plain

 

2004年以来のパフォーマンス推移です。ETFによって、設定日が異なりますが、ほぼ設定来のパフォーマンスです。

 

意外にもGLDが上昇幅が大きい(※設定来のパフォーマンス)

まず、目を引くのが、最も高いパフォーマンスなのが、意外にもGLD(金)です。

一般的に金の値段は安定して、昔から長期保有の対象とされていました。しかし、まさにGLDというETFが出てきて、金を直接購入することなく、金の資産を保有することが可能になり、GLDの人気および金の価格は上がっていきました。そのような背景も、GLDが上昇してきた要因の一つでしょう。

ここ5年ほどは、比較的、安定した値動きです。

 

AGGは、安定した値動き

AGGはディフェンシブ銘柄の代表と言っても良いものですから、この安定感は納得のパフォーマンスです。リーマンショックなどの不況があっても、ほとんど影響を受けていないことが分かります。

「100%株式投資にしてしまうとリスクが高くなって心配だ、、、」と考える方は、米国国債や日本国債などを保有してポートフォリオを組むのが良いでしょう。

以前の記事では、「債券比率は30%くらいが理想的」ということも書きました。

www.takokichi.com

 

VTI、VEA、VWOは、それぞれ「株式らしい」値動き

VTI、VEA、VWOは、それぞれ株式ETFですが、株式らしく、その時々の市況に合わせて上下しています。

VWOは、リーマンショック前後の落差が激しいですね。リーマンショック後の約10年間を見ると、それほどパフォーマンスは上昇しておらず、「成長性」が売りであるはずの新興国ETFよりも、後述するVTI、米国株式ETFの方がパフォーマンスは良いです。

VTIは、楽天VTIの人気により、知名度が上がったように思いますが、米国株式のほとんどに投資できるETFです。リーマンショック後の米国の回復基調、とくにここ数年の好調さを表していますね。

VEAは、日欧の株式に投資するETFですが、やはり米国株式に比べると、投資対象としては魅力的ではないと思います。日本だけをとっても、日経平均とS&P500などの米国株式指標を比べてみると、パフォーマンスの差は雲泥の差です。ウェルスナビとしては、世界分散投資という観点でVEA、VWOを組み込んでいるのでしょう。

 

おわりに

ウェルスナビの良いところは、自動で、海外ETFを利用しながら世界分散投資ができる点です。ユーザーの作業としては、ほぼ何もしなくて良いです。1%という手数料を支払い、毎月の積立金額を設定すれば、あとは、勝手にウェルスナビがリバランスを行ってくれます。

投資の初心者にとっては、「投資には興味があって、高いパフォーマンスを期待するのだけど、難しいことは良くわからない」というニーズに応えるサービスだと思いますね。

投資経験者や投資好きにとっては、「ウェルスナビは、海外ETFをどのように配分して、どんな投資活動をするのだろうか」という興味、関心の方が強いように思います。

いずれにしても、今後も注目の金融サービスになりそうです。